作品紹介

濁る大河

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  • 水におどる月
  • 震災があっても続ける

濁る大河 〜 赤い北上川と闘った男たち 〜

社団法人 東北建設協会
2006年
1200円(税別)

啄木が「柳青める」と詠んだ北上川が、倒産した松尾鉱山の鉱廃水によって死に瀕した。回生のため、知識も見通しもないまま中和処理に愚直に取り組んだ東北地建の最前線。やがて暫定措置から本格化への過程で中央省庁の論理が軋み出し、その仕事はついに河川行政の手を離れる・・・当時私はこの結着をつける役回りだった。自己顕示欲の薄い、東北地建らしい無言劇である。他の地建だったらどんな筋書きになっただろうか。既に四半世紀、かつての主役であった彼らの取り組みを風化させてはならない。時機を得た意欲的な人間ドラマである。
(社)日本河川協会会長・元建設省技監 近藤徹 氏

かつて東洋一の硫黄の産出量を誇り、高度経済成長の時代にその最盛期を迎えた岩手県の松尾鉱山。そこから流れ出す酸性水は、鉱山の閉山後も北上川に流入しつづけ、川を赤く染めた。生物の棲めない死の川となった北上川の再生を願って、官・学・民が一丸となって取り組んだ清流化対策。鉱山は旧通産省、河川は旧建設省という縦割り行政のはざまで、過酷な現場に地道に挑みつづけた技術者たちの生きざまを描く。

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