作品紹介

震災があっても続ける

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震災があっても続ける ―三陸・山田祭を追って―

はる書房
2017年
1500円(税別)

「満身創痍」の町の人々が繰りひろげる「まつりマジック」―。
ここには神さまと人間の秘密が、ザクザクと開陳されている。内でも外でも見えないモノが、著者の往復運動のなかで発見されたのである。
僧侶・作家 玄侑宗久 氏

震災があっても、なくても変わらないもの
 誤解を恐れずに言えば、東日本大震災が私に「山田祭」と出会うきっかけを与えてくれた。震災からわずか半年後、神社の境内で郷土芸能を踊る青年の視線の先に、私は「神様」の存在を感じた。そして、おまつりの熱気に町の底力を見たような気がした。以来5年間、この町に通い続けて確信したことがある。それはたとえ震災があっても、なくても変わらないものがある、ということ。それは言葉にするよりも、おまつりに参加すれば体験できる。「おまつり馬鹿」を自称する町の人が言った。「今までどおりをやっていれば、町に人がもどってくるきっかけになるんじゃないか」。
 津波と火災で焼け野原になってしまった町で、山田祭が復活するまでの物語を、山田町の人々に、そしてまだ山田町を知らない人々に捧げたい。

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2017年2月10日発売
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